自転車趣味のブログ

ロードバイクについて個人的な体験を書いています。

ナローリムの手組ホイールで走ってみた印象

  • DOGMAに乗り換えたことでフレームの素性が非常に良くなり、残っているネガティブ要因について余計に考えてしまうようになりました。平地でも登りでも、どうもホイール側でチカラに逃げている感がある。以前のフレームでは、どこに問題があるのか不明瞭で、まずはフレーム交換。それでも感じる場合は、おそらくホイールの剛性不足だろう、と思い至りました。
  • それが本当かどうか、お金をかけずにどのように試そうか考えていたところ、手元に例のホイールがあることを思い出しました。数世代前のアルミリムのホイールです。

  • なお、手元にあるホイールは以下の通りです。

    • 数世代前の手組みアルミホイール (例のホイール) 前後セット1,600g代
    • Prime RP-38 BlackEdition カーボンチューブラーホイール 前後セット1,283g
    • Prime Baroudeur SE ロードホイール リアのみ 855g
  • 例のホイールは、ナローリムであることなど数世代前のフォーマットなので、まさかカーボンホイールと比較しようなどという発想はこれまで浮かびませんでした。ひょっとしたら、堤防道路で35km/hを超える場面ならば、剛性の高そうな「例のホイール」に変えてみることで、「何か分かる事があるかもしれない」と考えて、試してみることに。Primeアルミホイール の方は、あまりに「普通」なので、比較候補になりません。

  • この発想にはちゃんと根拠があります。甥が使っているMAVIC COSMIC(リムハイトは50mmか60mmか忘れました)は重い筈なのに、惰性で回り続けるため平地巡行が楽だと言うのです。古いモデルでナローリム、剛性はかなり高いホイールです。同じような効果は「例のホイール」でも得られるでしょうか?
  • ブレーキシューの交換が面倒だったため、リアだけ交換しました。ペダリングのパワーを推進力に変換するリアホイールには剛性が必要ですが、一番最初に気流がぶち当たるフロントホイールではハイトリムの方が効果的だろう、との言い訳想定です。

インプレッション

  • 停止状態からの踏み出しは、さすがに重くなった。しかしペダリングを止めても惰性でスーと進んでいく。明らかにホイール全体の剛性感は高くなっているのが分かる。25km/hまでの加速では、重いものを転がしている感がある。軽いホイールでは慣性力が弱いためペダリングを止めると微妙に減速していくが、その感覚に慣れていたからか「後ろから押されている」感じすらする。(そういえば、この感触どこか懐かしい。)
  • 30km/h前後での巡行は、やや速度維持が楽になったように感じる。要は素早く加速させようとするほど重さを感じることになるので、ゆっくりと加速させてゆく乗り方がマッチする。
  • あいにく霧雨となり路面が濡れ始めたので、練習コース中のスプリント区間の手前で折り返すことにした。(このままスプリントしても見事にコケてしまう可能性が高い。)
  • いよいよ揖斐川の左岸堤防の区間。・・・ ペダリング中のだるさが少なく、そのためか速度への反応が良い。普段40km/h前後出る区間では、その通りの速度に至っている。踏み心地・疲れ方としては、多少楽に感じている自分がいた。見た目には全然エアロでないリアホイールなので、これがただの勘違いプラシーボ効果である筈はない。ということは、リアホイールの場合、たとえリム高さが38mmから18mmになっても(大幅にエアロ効果が低下)、パワーを伝えるホイール剛性の変化に加え、外周部の重さが回り続ける慣性力に効いているのではないだろうか。
  • 数世代前の手組ホイールながら、しっかり組まれており、速度という結果に対してカーボンホイールと殆ど差が出なかったという結果には驚いた。もちろん手組みらしく乗り心地も良いです。平地メインのビワイチ等のロングライドや、木曽三川公園往復で使ってみたいと思う程です。
  • ということで、数世代前のホイールのフォーマットにもかかわらず、ちゃんと結果にコミットできています。見た目は、極太フレームに対してあまりに細く見えます。ブレーキシューを交換するのが面倒くさいのでもうしばらく実験を続けます。次はフロントも変えてみようかな。重さのネガが目立つ結果となるかどうか楽しみ。

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前後ともナローリムだったら、ここまで違和感ある見た目にはならないだろう