Prime BlackEdition 38 カーボン フロントホイールのベアリング交換
* 数千キロ走って、ベアリングの回転が渋くなってきたため、ベアリング交換することにしました。新しいベアリングは、Amazonで購入した「uxcell 699-2RS深溝玉軸受 9mm x 20mm x 6mm ダブルシール」です。中国から2週間で送られてきました。このベアリングに特段の性能までは期待していません。初めてのベアリング交換作業で失敗する可能性があること、まずは試してみて性能に納得できなかったり、たとえ寿命が短くとも、また交換すれば良いだけなので。
* なお、当作業ではTAKAO HIYAMAさんのWebサイトを参考にさせていただきました。今回の作業で使用した工具の一部は、紹介されていた通りのものをホームセンターで調達しています。
* Prime BlackEdition 38 フロントホイール軸穴はQR軸の外径より多少太い程度なので、ベアリング圧入用に使えそうな「軸モノ」を探していたところ、たまたまクロスバイク用に使用してた、BBB社の六角レンチタイプのスキュアー(BBB BQR-03 WHELFIXED ホイールフィックス)が使用できそうです。六角レンチで締めこむことができるので、ベアリング圧入時のトルクを掛けるのにちょうど良いです。ただ難点として、両端のねじ切り部分が短いため、うまくスペーサをかましてあげる必要があります。
* RP-38のリアホイール側はホイール軸が太いため、このスキュアーを使う必要はありません。M8x150mmボルトが使えます。
* まず、古いベアリングをハンマーで叩き出します。何度か叩きましたが、とても硬くて全くベアリングが動きませんでした。YoutubeのPrimeチャンネルでは、ベアリングの外し方の動画がアップロードされています。動画どおりに叩いても動かないということは、何かコツがあるはずです。
* まっすぐに叩いているつもりが、正確ではなかったようです。ベアリングが抜けるよう正しく垂直方向に叩くことが必要です。
* 少しでもベアリングが動いた感触を得られれば、すぐに外れてくれました。
* ※ちなみに、リアホイール側も後日に作業しましたが、ここまでの外し難さはありませんでした。このフロントハブ特有かもしれませんが、新しいベアリングを圧入する際にも、叩き入れるという方法では全く通用しませんでした。
[YouTube - Bearing Replacement - Prime BlackEdition Front Wheel]
* 取り外したベアリングのシール部分にはNTNと表記があります。Wiggleサイトに記載されている通りですが、ちゃんと日本製ベアリングが入っていました。
* 新しいベアリングが収まる位置に、グリスを塗っておきました。次回の交換時には少しでも楽になるように願いながら。
* 圧入するには、古いベアリングを重ねます。
* BBBのスキュアーを圧入工具にしますが、スペーサとしてワッシャー・ソケットを挟みます。
* スキュアーを締めこんでベアリングを圧入していきます。締め込む際のトルクはさほど高くなく、スムーズに入っていきます。ただ初めての作業だったため、ゆっくりと、抵抗を感じたら圧入工具を外して確認しながら慎重に行いました。
* ベアリングが奥まっているため、ソケットレンチを挟んで圧入しました。本来はベアリング外径と同じ径のワッシャーがあると良かったと思います。ソケットレンチが若干シール部分に重なった状態で締めこんだので、好ましくありませんね。
反対側も同じようにして圧入しました。
* 完成後のハブの回転は、明らかに交換前よりスムーズになりました。こちらが元の性能に近いはずです。